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「進化しすぎた脳」を今更読了 [読書]

最近、余りに更新の頻度が少ないもので、普通に読書のネタで短めに。

数ヶ月前に、以下の本を読んでおりました。

『進化しすぎた脳』
 (池谷 裕二 著)

を。

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確か、富山に出張の際に、片道4時間の電車旅となり、その間に読もうと
思って購入。すんなり読了したのだったと思います。
ブルーバックスでも、超ひも理論の本など、なんやかんやと難しいものも
あるのですけど、この本は講義内容を本にしたものだけあって読み易い
です。
2004年に初版(ブルーバックスは2007年)ということですが、テレビの
教養バラエティ番組でも、この本が出処?と思われる内容もありますし、
かなり話題の本だったのでしょう。
例えば、
 ・目の解像度は低いのだが、脳が補完しているので高精細に
  思えている
等です。
と、昔話題になった本の普通の感想を書いてもツマラナイですし、いつも
どおり脱線気味な感想を。

ヲタク的視点でこの本を読むと、どうにも思い起こさねばならない事が。
それはぶっちゃけ、
 ・脳はものを考えるところにあらず
  → ドグラ・マグラかよ!
 ・ネズミを自由に操るロボット化
  → 「雫」の「毒電波」かよ!
という所。

前者は既に、この書籍名+ドグラ・マグラで検索をかけると、結構な件数
のブログや感想文がヒットしまして、ぬぬ、流石は夢野久作と思料せざる
をえません。

後者はさすがに年齢層の問題もあって、そういう視点の感想は無さそう。
Leafの出世作(というか、今に繋がるビジュアルモベルの祖)とは言え、
なかなか連想は出来ないでしょうね。

ただ、この本。話題の本にありがちな「悪い評価」が余りネット上には無い
のですが、その点は少々意外な気もします。
私は面白く読めましたが、
「脳はモノを考えていない」
と言うのは、結構ショッキングな話な訳で、うるさいPTAのおばちゃんのよ
うな人が、密林の感想で貶したりしていそうなものなんですけどね。
こんな本を、子供も読むかもしれないブルーバックスで出すな!とか。
ある意味、リアル「ドグラ・マグラ」な訳ですから。
まあ、記憶は遺伝しませんがw

後は、「ホムンクルス」の真の意味が、「大脳皮質(が体を認識している)面
積に応じて書き起こした図」というのが面白かったかも。
脳だけでは発達せず、体によって脳が進化する→イルカが賢い訳ではない
という辺りも興味深い話でした。

と、オチもなく終わります。

あうえう


進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

  • 作者: 池谷 裕二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/01/19
  • メディア: 新書


単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)

  • 作者: 池谷 裕二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/09/05
  • メディア: 新書



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