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地球温暖化の本を読んだんだけど・・・ [読書]

昨日はフィギュアの話だったのに、今日は地球温暖化・・・。
別にネタ切れというわけではないのだけれど。
余りに差が激しいでしょうか。

と、以下の本を読んだのですよ。
マジメぶっているワケではなくって、何となくねえぇ、最近ホントにナンカ起きるんじゃ
ないかって気がしてデスネぇ、

地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか

地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか

  • 作者: 田中 優
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2007/05/30
  • メディア: 新書


新書ですので、サラリと読めますよ。

で、ワタシはTBSの策略にまんまと引っかかって、昔、以下の本も読んでいたのです。

神々の指紋 (上) (小学館文庫)

神々の指紋 (上) (小学館文庫)

  • 作者: 大地 舜, グラハム・ハンコック
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 文庫


神々の指紋 (下)

神々の指紋 (下)

  • 作者: グラハム・ハンコック, 大地 舜
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 文庫


神々の世界 (上) (小学館文庫)

神々の世界 (上) (小学館文庫)

  • 作者: グラハム ハンコック
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/06/07
  • メディア: 文庫


神々の世界 (下)

神々の世界 (下)

  • 作者: グラハム ハンコック
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/06/07
  • メディア: 文庫


かなり流行りましたから、読んだ人も多いと思うんだけど。
簡単にハンコックの本の内容をおさらいすると、
 ・神々の指紋
  → 南極の地図が存在する等、不可解なオーパーツがあるが、それは12,000年周期で
     文明が滅びている為であろう。
     12,000年周期である理由は、天体の運行が影響しており、実は地球の極はズレる
     のだ!で、大災害が起きる。そりゃ滅びるよ!
 ・神々の世界
  → 世界の伝説に数多く存在する洪水伝説。
     徐々に水位が増してくるんじゃなくって、急に関を切ったように洪水が起きるよ~ん。
     陸地に蓄えられた水が、急に海に流れたりとかあったりすると・・・。
・・・と、かなり隔たったおさらいだけど(笑)そんな内容であったのは間違いないはず。

で、今回のこの「地球温暖化/人類滅亡の・・・」なんだけど、前半でその恐ろしさとかを語って
いて、後半でどうやって回避の為の努力をしてゆくかが語られているのだけど、前半部分だけ
でも、読む価値有り!と思ってしまう。
特に、P45からの内容で、
 ・○度上昇したら、何が起こって、人類滅亡!
という所がとっても恐ろしいが、リアル・・・とほほ。
最後は、6.4度の上昇で、メタン・ハイドレートが噴出して、全生命が滅亡するとのこと。
まあ、そこに至る前に、わたしゃあご臨終だろうけどねえ。

で、ワタシの妄想では、今回の
 「地球温暖化/人類滅亡の・・・」
の本と、ハンコックの本なんだけど、
 1.温暖化で赤道付近から砂漠化が進み、極地方面も暖かくなってしまう
  → 極地の軸がずれないでも、南極の氷も溶けるし、その周辺に人が集まる
     極地付近しか、生活出来なくなってゆくのだそうだからねえ
 2.陸地の氷が溶けて決壊、海に流れて大洪水
  → まさに起きますぜ!と両方の本で記載されていたり。
     また、一度氷が水になってしまうと、熱を反射せずに、吸収してしまうので、
     溶ける一方なんだそうな
というカンジで、妙に話の辻褄が合ってしまっていたりするのですよ。
妙な符合で、いやーん。
でも、リアルな話、日本はチョット違うのかもしれないけど、大陸で生活している
人々は、山の雪解け水が生活水になっているようで、温暖化が進むと、雪がな
くなるので、生活水がなくなるのだそうで・・・。
派手なことが起きなくとも危ない現象はいくらでも起きると言うことなのねぇ。

で、はやければ2012年には何かが起きる!という文書もあるのだけれど・・・。
やはり、2012年って特別な年なんでしょうか。
【人類の歴史が終わり、地球が新次元に進化するッ!】とか?
いや、そんなことを書いていて・・・いいのでしょうかねぇ。

まあ、このブログのいつものノリで、この程度と言うことで。

ふっふっふっ。


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「ネコを撮る」の感想他 [読書]

うーむ、アニメ店長・・・。
たしか、「らき☆すた」は埼玉。
そうですか、大宮にはアニメ店長がいるのですか!でも、TVK(テレビ神奈川)のCM
では横浜に居ることになっているんだけど(笑)。

と、いつものノリではじめましたが、今日は本の話です。
「ネコを撮る」という新書でございます。

ネコを撮る

ネコを撮る

  • 作者: 岩合 光昭
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 新書


やはり、デジカメが趣味でネコ好きである以上、いずれはこちら方面もやって
みたいものです。
意外と横浜にもネコはいるワケですが、ネコ溜まりというか、なんというかは、
あることはあるけど、イイ時間に上手く当たらない事が多いです。
やはり、ネットなりで良い場所を調べたりして行かないとダメなんでしょうか
ねぇ。
でも、最近は「虐待マン」対策で、ネコのたまり場も、ハッキリとは書かれて
いない事が多いようです・・・ってことは、足で探せと言うことか・・・ムムム。

でも、一眼レフのシャッター音って、結構大きいような気もするし、ネコに逃
げられないかなあ・・・とか思ったりする。
私も散歩中にネコを撮したりしたことがあるけど、超音波モーターではない
レンズの「ジジジ」って音で、ネコが振り向いたり、シャッター音で「ビクッ」と
されたりした覚えが・・・。

本書の著者様である岩合さんの使用機材は、
 ・フイルムカメラはライカ
 ・デジカメはオリンパス
のようです。
デジカメの方は厳密には、
 ・E1
 ・E330
の二台のようです。
そもそもネコだけではなく、他の動物も撮影される、とても有名な方のようで
すから、ダストリダクションは必須と言うことでしょう。
後、本書で書かれていて笑ってしまうような、コワイと思ったりするような・・・
なんと、「ネコを撮影していたら、おしっこをデジカメに引っかけられた」んだ
そうです。
うわー。
ネコの撮影も、防塵防滴仕様じゃないとダメなのね・・・。
ちなみに、この「ネコを撮る」ですが、かなり写真も多いですし、買って損は
ないと思います。ただ、撮影テクニックという感じではなく、いかにネコと仲良
くなって、シャッターチャンスを得るか?という本ではありますが。
広い意味での撮影テクニックですね。

と、このまま終わるといつものノリと余りに違うモノで、ヲタなブログとしては、
アニメのネタを書かないと。
ネコ好きなアニメキャラと言えば、オールドな方はともかく、最近のヲタさん
には、
 「あずまんが大王」の榊さん
が一番通りが良いと思うのです。
で、チョット読み返してみたんだけど、実際には3巻のあたまに撮影シーン
がある程度のようです。
しかも、榊さんは「コンパクトデジカメ」ですらなく、「インスタントカメラ」でネコ
を撮影していたのです。
うーん、大変じゃない?
当然、撮影は失敗という結果になってます。

あずまんが大王 (3)

あずまんが大王 (3)

  • 作者: あずま きよひこ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: コミック


あずまんが大王 (4)

あずまんが大王 (4)

  • 作者: あずま きよひこ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2002/06/06
  • メディア: コミック


むしろ、撮影機材として豪華なのは、4巻で「榊さん」に惚れている「かおりん」
が、夏の合宿に最初で最後の参加が出来るワケですが、この時、
 ・「榊さんを激写する為の機材は、一眼レフ」
なのです。
うーん、榊さんのネコ好きより、かおりんの榊さん好きの方が、機材面では間
違いなく上と言うことですな・・・フフフ。

ではでは。


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「世界征服」は可能か?の感想 [読書]

うーん、眠いです。
いくら寝ても眠いです。
昨日(6/9)の18:00頃に、ものすごい睡魔が襲ってきまして、まさに「ストン」
と眠ってしまいました。その後、何故か 00:30頃に起きて、TVKのアニメは
見ましたが(笑)。あうえう。

と、そんな生活だったのに、何故か読了した以下の本の感想を、今日は記載
致します。

「世界征服」は可能か?

「世界征服」は可能か?

  • 作者: 岡田 斗司夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書


まだ、amazonさんの方で画像がないので、写真を貼っておきますです。

うーん、イロモノ風な表題・・・。
完全自殺マニュアルとか、復讐マニュアルとか、その類の本と思わせますが、
読んでみるとそんな本ではなかったデス。
・・・で、作者の岡田 斗司夫さんなのですが、この名前より、
 ・元ガイナックス社長の「オタキング様」
と言った方が、このブログを読まれる様な方には通りがよいのではないかと
思ったりします。

最初に、この本を皆様にお勧め出来るか?という所ですが、新書で安価ですし
読んで損はないと思ったりします。
ただ、冒頭で書かれているアニメや特撮の知識的な楽しみは後半まで続きま
せんので、純粋にその手のヲタな知識を求めて買うと、チョット損した気分にな
るかもしれません。

内容面ですが、まず帯に書いてある程度ならネタバレでもないと思うので
書きますと、
 ・世界征服の目的
   1.人類の絶滅
   2.お金が欲しい
   3.支配されそうだから逆に支配する
   4.悪を広める
   5.不明
がまず定義されています。
それぞれ、代表的な悪者のアニメや特撮の解説もあって、楽しいです。
詳細は買って読んでみて!

んで、次に自分が世界の支配者となる場合のタイプが示されます。
 ・支配者のタイプ
   1.魔王
   2.独裁者
   3.王様
   4.黒幕
とあります。
ここで、1.4.は何となく分かりますよね。
3.の王様も「深いことを考えず、贅沢三昧」なイメージで分かりやすいと思い
ます。
意外なのが、2.の「独裁者」で、本編では「バビル二世」の「ヨミ」を挙げてい
ます。要は、
 独裁
  → 何でも自分で決定
    → 実は、子分の為になんでもしてやるイイ奴
的な文脈でもあるワケ。
確かに、残酷な決定をすることもあるのでしょうけど、部下を全員殺してし
まうわけもないので、結局
 「組織のために、身を粉にして働くワンマン社長」
のイメージになってしまう・・・というカンジなのですね。

この後、悪の組織の作り方と、その苦労、矛盾が語られてゆくのですが、
ここら辺から、
 「実は、悪の組織なんって作るより、普通の企業の方が手っ取り早い」
的な話が出てきます。
まあ、仮面ライダーの改造人間を作る技術があれば、医療分野のTOP企業
に直ぐにでもなれるでしょうしネ・・・。
そんなカンジで、この本、「世界征服は可能か?」としつつも、アニメや特撮
の悪の組織は無理だったり非効率だったりと、だんだんそちら方面の話に
シフトしてゆくのです。
また、「支配後の組織維持」などの話が出てくると、ホントに悪の組織云々
ではなく、普通に「後継者問題」の話になってきて、どちらかというと、歴史
物の知識のある人が楽しむような文書が続いて行くわけです。

・・・と、この先は実際に買って読んでみてください。

で、ですね、私自身のこの「世界征服は可能か」の本に対する感想ですが、
そもそも購入する前に、以下のことに触れていなければ、駄作と思って買っ
たのです。それは、
 ・真の世界征服は、
   1.思想統制して自国(組織)の文化を強引に広める
   2.特定の社会システムを広める
というものです。
この本では、少々ネタバレになりますが、ちゃんとそこら辺の話にも言及
しているので、私的にはGOODだったと思っていますデス。

でも、岡田さん程の人に意見するのもナンデスが、例に挙げているアニメや
特撮の作品が今の若いヲタさんには、チョット古すぎる気も・・・。
私から見ても古いと思うのでねえ。
もし、私が同じような本を書くのであれば、以下の作品は確実に例に挙げま
す。というか、触れて欲しかったのデス、本書で。
 1.ガンダムSEED D の「デスティニープラン」
 2.R.O.D の大英図書館
辺りですね。
イワユル、価値観を押しつけるタイプですが、考えようによっては、世界に
秩序をもたらす為に、組織が正義の為(と思って)推し進める計画です。
本書の結論も、これに近い話(もっと平和的なものですが)になっているの
で、触れてくれればいいのに~とついつい思ってしまうのです。

ちなみに、私が一番好きな悪の組織or侵略パターンですが、以下の二作
品のどちらかとなりそうです。
 1.宇宙の騎士テッカマンブレードの「ラダム」
  → 地球環境を自分の都合の良いように改造しつつ、人類の身体を
     利用して、自分が寄生するというスンゴイ侵略。
 2.宇宙刑事シャイダーの「フーマ」
  → 地球を美しいまま手に入れる事を第一に考えているので、強大な
     軍事力は最後まで使わず、人類の精神汚染をメインに据えている。
     例の「不思議ソング」ですな。
いや~、シャイダーのフーマってホントに楽しいし、理にかなっているもの。
日本のある家庭が崩壊しているダケの映像なんだけど、世界で同様の事
が起きているって事になっていて、シャイダーが「不思議獣」を退治して
一件落着。精神汚染作戦なので、そんな言い訳も通じるのですな。
考えてみると、その特殊能力を持った不思議獣を皆で守れば作戦は成功
するんだよね・・・。その意味では矛盾しているケド。
でも、余りにリアルな話だと、逆に子供が見てて引いちゃうでしょ?
子供番組として、いい落とし所だと思っていたりしたのです。
神官ポーの、男優さんが男装の麗人を演じているという、あの妙な雰囲気も
GOODですし(笑)。

と、皆様も「世界征服は可能か?」読んでみてくださいね。

あうーん。


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買ってあるけど、読めていない本 [読書]

しかし、今年のTAMEOのキット、妙に高いよな~。
プロポーションモデルなのに、14,000円もする・・・ところで、タバコのスポンサー
ロゴは廃止って言ってたけど、一部のGPでは、フェラーリにはマルボロのロゴ、
付くのですね・・・
っと、いつもとは違うヲタな雰囲気を漂わせますが、本題は表題の通り、普通の
本の話です。

ある程度読んではいるのですが、当ブログのネタにするには今ひとつなカンジで
もうチョットちゃんと読んでから・・・なんって思っています。

まず、1冊目。

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

  • 作者: 門倉 貴史
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/11/09
  • メディア: 新書


今読んでいるのがこちら。
いきなり暗いのですが、明日は我が身かもしれませんしね。
やはり、今の世の中世知辛いですな。
比較的、常識的な話と、実際のインタビュー的な内容が続く本です。
いずれ、他の本と併せて、話題にしたいモノですが。

2冊目。

核武装論――当たり前の話をしようではないか

核武装論――当たり前の話をしようではないか

  • 作者: 西部 邁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/16
  • メディア: 新書


久しぶりに、西部本を読みたくなったので買ってみた。
元、東大教養の社会科学系トップだったり、朝まで生テレビの準レギュラーだった
りした方ですが、最近はあんまり目立たなくなられましたね。
まあ、マスコミに関わる人が、ほぼ全員胡散臭い(某、ワタシが毎朝読ませてい
ただいている著名ブログで書かれている通り)のだとすれば、最近それ程活躍さ
れていないというのは、むしろ良いことかも・・・。
他の人達の方がデマゴーグだった様ですな(笑)。

3冊目。

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅

テツはこう乗る 鉄ちゃん気分の鉄道旅

  • 作者: 野田 隆
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/04/14
  • メディア: 新書


自分とは違うベクトルのヲタさん、「鉄」の事を学んでおこうと思って購入。
最近、関東のU局で、鉄道の写真を撮る旅の番組が放送されているけど、それ
の影響もあったりして。
「鉄道」=「金を失う道」なのだそうです。
上手い言葉ですな(笑)。
でも、アニヲタの方がDVDとかフィギュアとか、最近はアニメの舞台になった場
所に旅行したりで、金を失いまくっているような気もするが・・・。

でも、ホントに本を買っているのに、読了したものが少ないです。
以前書いたとおり、JYOJYOも読めていなかったりしますし。
以下の物は読了しましたが、もう少々他の同系統の本を読んでから感想を書き
たいな~なんって思っていたりして。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

  • 作者: 城 繁幸
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/09/15
  • メディア: 新書


この本は、ホントに一度読んでおいた方がいいかも。
特に、30代の方が読むべきですな。

と、このままですと、いつもと余りにノリが違うもので、最近読んだマンガも。

HEAVEN 1 (1)

HEAVEN 1 (1)

  • 作者: 七瀬 葵
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2007/04/21
  • メディア: コミック


SEVEN COLORS of the WIND―七瀬葵画集

SEVEN COLORS of the WIND―七瀬葵画集

  • 作者: 七瀬 葵
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 大型本


「HEAVEN」の画像がないもので、画集のリンクも張っておきます。
勿論、「ぷちモン」も読んでおります。
ここら辺の話は、また別途致します。

ではでは。


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李陵・山月記 [読書]

今日は予定通り、読書ネタでございます。
「李陵・山月記」でございますね。

李陵・山月記―弟子・名人伝

李陵・山月記―弟子・名人伝

  • 作者: 中島 敦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 文庫

いきなり、どうしたの?と思われる方もいるかもしれませんが、かなり昔の
日記を読んで頂くと分かるのですが、実は中国の歴史物の本を読むのが、
比較的ワタシの趣味では優先度が高かった(過去形)のですね。
定番通り「三国志」や「水滸伝」を読んだ後、「十八史略」とか、岩波の中国
の宰相もの等、目に付くものをホレホレと読んだりしていた訳です。
で、この「李陵・山月記」に関しては、かなり後の方に読んだものではあるの
ですね。

今回記載するのは、

 ・山月記

についてです。
でも、この山月記、かなりの短編です。
さらっと読めば、数分で読めてしまうかも。
古典なので、ネタバレも心配しないでよいでしょうから、あらすじを記載して
しまいますと、以下のようなものですね。

 李徴は優秀な若者で、若くして官吏として採用されたが、それを快しとせず、
 詩人としての道を選んだ。
 しかし、詩人としての名はなかなか上がらず、妻子の生活も窮してきた為、
 再度地方の役人として働く事となる。
 が、かつて、自分が歯牙にもかけなかった若造が既に高位に昇っており、
 プライドの高かった彼は、ある日、闇夜の中に駆けだし、遂に戻っては来な
 かったのだった。

 そんなある日、観察御史の「袁慘(えんさん)」が商於の地に立ち寄ると、 
 駅吏がいうには「白昼以外は通れない」という。人食い虎が出るからと。
 しかし、人数を頼んで袁慘は道を進むと、果たして虎が現れた。
 虎は袁慘に躍りかかろうとしたが、直前で身を翻し、人の声で、
  「危なかった」
 と語る。
 袁慘はその声から、虎がかつての友、李徴である事を悟る。
 虎も自らが李徴である事を語ると、自分の身の上を語り出す。
 自分は如何にもかつて人間の李徴であったが、ある日何故か虎になってし
 まった事。
 虎になってしまっても、自分の詩を後の世に残せないのが悔やまれる事。
 そして、自分は周囲から「驕慢で尊大」であると言われたが、実はそれが
 単に自分の羞恥心のなせるものであった事。
 
 自分より才能の卑しいものであっても、人と交わり才能を磨く事で、詩の世
 界で成功したものもいる。
 自分が虎に身を落としたのも、その狭心故かもしれない・・・と。
 やがて、時が経ち李徴の心が虎に戻る時が近づくと、彼は、袁慘に別れを
 告げ、二度とこの道を通らないように語る。袁慘が遠く丘の上に辿り着いた
 時に、李徴は自らの虎の姿を現すと、光を失った月に向かって咆吼すると、
 叢の中に戻っていった。

話としては、これだけの短いモノです。ですが、丁度ワタシは以下の本を読ん
でいたもので、「いつの世も、作家さんって大変なのね」と思ってしまった。

マンガを読んで小説家になろう!

マンガを読んで小説家になろう!

  • 作者: 大内 明日香, 若桜木 虔
  • 出版社/メーカー: 株)アスペクト
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本
と、再び登場の「マンガを読んで・・・」である。この本によると、ラノベの作家様
は実は余程売れないと、生活はキビシイらしいのだ。
一万部でて、40~50万円位が相場らしい。
うーん。10万部出ても、そこそこの企業の年収位か・・・。
過去の日記で感想文を書いていますが・・・。
http://blog.so-net.ne.jp/kesagake/2007-04-11

本当に夢のない世の中になりつつあるのですねえ。
まあ、何にしても今はネットがあるのですし、山月記のように羞恥心で狭心になる
ことなく、楽しくやって行くべきですな。
ちなみに、ワタシは普通のサラリーマンですよ。

あうえう。
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筒井小説に想う(2):おれに関する噂 [読書]

うーん、オリンパスE410のレンズセット(ダブルズーム)が安い。
家電量販店で、108,000円で10%ポイント還元。
xDピクチャーカードのキャンペーンもあるしナア・・・。
つまり、実質本体が60,000円相当と考えられるという事カト。
E510まで待つつもりでしたが、あの小ささは魅力ですしね。ヤバイなあ。
カバンの中に小型のレンズを付けて入れておけば、いざというときにスカサズ写せるし。
ブロガー向き?
でも、無駄遣いはダメーン。
在庫限りで明日(5/2)までのようですから、あと一日ガマンできればイイのだ!のだ。

と、本題の読書ですが、筒井小説に想う(2)で、
 「おれに関する噂」
です。

おれに関する噂

おれに関する噂

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1974/01
  • メディア: 単行本

筒井康隆さんの小説では、一番メジャーな
 「シニカルなショートもの」
ですが、一番購入しやすいのは、新潮文庫の文庫版と思います。
で、この「おれに関する噂」ですが、本自体は11編のショートが収録されていまして、
どれもなかなかの傑作。
ただ、特に良く語られるのが、

 ・おれに関する噂(表題作)
 ・熊の木本線

の二編かと思われます。

「おれに関する噂」については、今のマスコミの状況からすると、アンマリ新鮮に感じ
ないカモしれません。大まかなあらすじですが、以下のようなものです。

 ・ある日、NHKのテレビニュースを見ていると、出し抜けに自分の名前をニュース
  が語り出した。
  「森下ツトムさんは、美川明子さんをお茶を誘いましたが断られてしまいました」
  主人公(森下)の周りに暗躍するマスコミの取材陣は、あくまで主人公に気取られ
  ない体を装い、平凡なサラリーマンの日々を報道してゆく。
  週刊誌の表紙を自分の写真が飾った事で、なんの報酬ももらえないのはおかしい
  と、新聞社に抗議に行く主人公だが・・・。

というものデス。
まさに現代の夕方のニュースみたいで、思わず苦笑いですが、筒井さんの文書だけに
面白く読むことが出来ます。
イメージとしては、「BOSS」のCMで、昔
 「世界を敵に回しても、うのたんを守る!」
 → 外には戦闘機がぁ
というのがあったと思うんですが、あのようなモノを想像してしまいます。
一個人にマスコミが殺到(こっそり)している状況が似ているカト・・・。
マジメに考えれば、「報道の価値」とかそういう話になるんでしょうケド、
 「マスコミが価値があると思えば、それがニュース」
というのが、今のネット上の情報と、テレビのニュースの乖離が発生している現代の
状況からしても、逆にシュールですね!

次に「熊の木本線」。
こちらも、あらすじを・・・。

 ・主人公は電車で、「四つ曲」という小さな町までソバを買いに行く途中、髭の男に
  声をかけられる。
  「四つ曲まで行くなら、熊の木本線に乗った方が四時間速く着く」と・・・。
  田舎の単線電車「熊の木本線」に乗った主人公は、行きがかり上、熊の木の一族
  のお通夜に参加する事になるのだが。

という話。
実は、この「熊の木本線」、七瀬三部作の「七瀬再び」で登場する田舎の電車シーン
もこの「熊の木本線」がイメージとしてあるとか無いとか?とナニかしらの解説本で読
んだ覚えがあります。
本当に短編ですが、いろんな所で語られる「熊の木本線」。
ワタシもイメージが貧困なので、「箱根登山鉄道」のようなものを想像して補っていま
すが。そんな感じでイイのかな?

話自体は、
 ・お通夜の席で、熊の木の一族が、歌を歌いつつ踊りを踊る
シーンになるのですが、その場で、主人公も踊る事になってしまうのです。その際の
歌詞が!・・・と続いてゆきます。
短編なので、書くと即ネタバレになるので書けませんが。
あくまで日本の国内の村ですが、イキナリ「ホピ族」の伝承みたいな話になるといった
らいいでしょうか?後、NGワード?
カラッと書かれていますが、閉鎖された村の恐怖のようなモノも感じられて、ジンワリと
恐ろしい、そんな話です。

ハッ・・・普段ヲタな話ばかりなのに、今日はこんなのでいいのカシラ。

昨日の録画ネタの続きですが、
 ・sola 
  → HV&能登ヴォイスなので焼き焼き確定!
です。
ああ、また媒体消費量が増えます~。
DVD-RAMも、もっと安くならないかな~。ヨドバシスピンドルで、@143/枚 位デスモン
ね。DVD-R(CPRM非対応)だと、一枚@40くらいだし。
うーん、コピーガード!

うふふ。


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筒井小説に想う(1)七瀬三部作 [読書]

今日は読書ネタです。
筒井康隆さんの小説「愛のひだりがわ」を購入しました。
でも、この本自体は、まだ第二章までしか読めていなかったりします。
まあ、かなりスイスイ読める本ではありますけどネ。

愛のひだりがわ

愛のひだりがわ

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫

筒井小説というと、
 ・SFの知識がほんのり入ったドタバタショートもの
が有名と思うのですが、一方で、
 ・時をかける少女
 ・七瀬三部作
なども有りますしね。
ワタシは、昔「文学部唯野教授」が出たときに、文化人?的なノリになってしまった
のかな?と感じて、それ以降、読まなくなってしまったのです。

「愛のひだりがわ」は、
 ・家族八景
のようなカンジで、久しぶりにワクワク・・・っていうか、ゾクゾクしながら読めています。
筒井小説の主人公って、少女が主人公な場合、なんというか、特にハッキリとしたイメ
ージが沸いてこないもので、昨今のラノベを読むようなのとは違った、昔ながらの小説
を読んでいる感覚ですね。
最近のラノベですと、イラストレーターの方の挿絵で、良くも悪くも登場人物の外見など
が確定してしまいますからね。
マンガのシナリオを読んでいるような感覚になってしまうモンで。

この小説については、全部読破したら別途記載しますが、
  ・左手が不自由な美少女「月岡愛」
  ・父を捜して旅をすることになる彼女の「ひだりがわ」には常に彼女を想う
   同行者が・・・
というカンジですね。
 1章では犬の「デン」
 2章では博識で心の優しい「ご隠居さん」
が「愛」を見守ってくれているのですが・・・。
いずれ、1章で別れた、「デン(♀)」の夫「ダン(♂)」が再登場するんでしょうけど・・・。
先が気になります。

と、話を元に戻しますが、ワタシが好きな筒井小説は、今回の「愛のひだりがわ」のノリ
でして、やはり、
 ・七瀬三部作マンセー
なのです。
水野真紀さん主演でドラマ化もされているんですが、どこか精神的に強い女性が主人
公で、弱かったり、俗物だったりする他の女性や男性と戦ってゆくという雰囲気なんで
すよね。

非常に有名なんで、ワタシなんかが書くまでも無いんですが、念のために記載しますと、
七瀬三部作とは、
 1.家族八景
  → 堀ちえみさん主演でドラマ化されたこともある。
     主人公「火田七瀬」はテレパスであり、超能力者であることを悟られないよう、
     地味な「お手伝いさん」として、転々と仕える家を換えてゆく。
 2.七瀬再び
  → テレパス七瀬は、超能力者の仲間と知り合いながら、「超能力者弾圧組織」と
     血みどろの戦いを繰り広げる。
     テレパスの七瀬が、皆の司令塔となり戦ってゆく姿がカッコウいい。
 3.エディプスの恋人
  → 「七瀬再び」の結末から一転、何故か普通の生活を送る七瀬。
     ある少年に恋をする七瀬なのだが・・・・。
というカンジですね。
余りに有名ですから、ちょっと検索すると、ネタバレちっくなページが出ちゃうんで、
買ってすっきり読んじゃうのをオススメします。
一番、人気があるのは「七瀬再び」でしょうケド。

主人公の「火田七瀬」のイメージですが、未だに「女優で言えばダレ」とか、そういう
のが無いんですよね。
「時をかける少女」で原田知世さんが主演だったもので、何となくですが、そのイメー
ジで読み進めた覚えがありますが。

どことなく、
 「知的で潔癖性」
 「性的にはオクテ」
 「一見地味だが、実はスゴイ美少女」
というのが、筒井美少女の定型?とか感じてはいるんですケドネ。

うーん。
まあ、久々に「愛のひだりがわ」以外も何冊か、筒井作品を読んでみようかな・・・。
他にも買って読めていない本があるんだけど・・・。

しかし、「充電ちゃん」→「ときメモ」→「七瀬三部作」って、変なブログだな。
我ながら。

あうーん。


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マンガを読んで小説家になろう!の感想 [読書]

うーん、「ぼくらの」の東京MXはHVで、TVKは画面の中に小さなワイド・・・。
この違いは一体・・・。
ひょ、ひょっとして、「らきすた」にも違いが?
「なのは」はともに「ちいさなワイド」でしたが・・・。
っと、また録画小ネタではじめましたが、皆様も出来るだけ良い環境で録画を!

さて本題ですが、今日は予告通り読書ネタに出来ました。
でも、以下の本ですケド・・・。

マンガを読んで小説家になろう!

マンガを読んで小説家になろう!

  • 作者: 大内 明日香
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本
 

と、この表題を読んで、「バカにしてんのか?」と思う人は多数居ると思うのですが、最後まで
読むと、これはなかなか良心的な本と思ったりもするのです。
そもそも、表題自体、手にとって貰う為の工夫でしょうけど。

で、なんでこの本が良心的なのか?ですが、ネタバレにならない程度に、書きますとデスネ・・・。

 ・前半部分 → 業界の実情
           独身の作家でも、二ヶ月に一冊書く位のペースでないと生活出来ない・・・
           等々
 ・後半部分 → マンガからパターンというか何というか・・・
           作品作りで捉えるべきエッセンスが語られている

という具合です。
つんまり、ヨッポドの売れっ子作家でない限り、多作でないと生き残れない実情を前半で語り、
・・・というか多作でないと人気モノにそもそもなれないんで、パターンや型を捉えなさいヨーン!
と前置きをした上で、その作法を教授してくれているのですな。

ちなみに、「小説」といっても、いわゆる「ラノベ(ライトノベル:ジュブナイル)」の事を指している。
だもんで、ある意味「マンガ」との親和性を考えると、確かにイイカモしれないとも思えます。
でも、他の本でも読んだことがあるんだけど、ヤッパリ、推理小説とかでも「儲からない」のは
同じらしいゾ・・・。
考えようによっては、夢がないトモ言えるし・・・。
だからこそ、この本は実践的とも言えるし・・・ではあるんですな。
多作、多作!

だた、多少ネタバレかもしれないんだけど、この本の後半での話の作り方では、
 ・パターン(話の展開の仕方)
 ・バリエーション(キャラの特徴他、イロイロ)
の2つとしているんだけど、そもそも、「パターン」はともかく、「バリエーション」で傑作を考える
のが難しいワケで・・・。

今までにない新規の「バリエーション」を考えられるか否かが勝負と思うんだけどナア。
例えば、私はジョジョのファンだけど、第三部以降の「スタンド」に関しては、

  ・超能力に、目に見える等身大のヒーロー的なビジョンを与える
  ・戦いに決まり事(遠距離スタンドは力が弱いとか)を決めている

等、ありますものね。
この「スタンド」に類似の作品を見ても、なんかなあ?と思ってしまうのは事実と思うんです。
一般的な「オリジナリティ」って、このレベルのモノではないかと思うんだけど。

純然たる「オリジナル」な小説というのは、多分、この本の定義だと、私が読んだ本のナカでは、
 
 ・ラグクラフト幻想宇宙年代記
 ・ドグラマグラ

位しかないんじゃないかと思ったりする(あくまでヲタ系の本でですが)。
・・・っと、この「マンガを読んで・・・」の中では、

 「オリジナル作品は、著者が生きているウチには世間に認められない」

と書かれているケド、この2作品については、まさにその通りですね。
いやはや、作者様の言うとおりですな。

個人的には、誰かが

 ・その小説の中で作られた世界の中で遊びたい!と思える作品

を作らないと、今のヲタ業界はいずれ閉塞感に満ちてしまうと思うんだけど。
80年台にブームとなった「テーブルトークRPGの原作小説」が、未だにあらゆるヲタ文化の祖
になってしまっている様に思われるので・・・。

過去の日記で書いているんですけど、これらの作品ですね。
他にも有ると思うケド。
http://blog.so-net.ne.jp/kesagake/2007-01-14

もっとも、「簡単に読めて、続きが気になる」が一番商業的には重要なワケで・・・。
既にある世界観の中でも問題ない・・・というか、むしろその方が好都合ってのもあるんですよ
ね・・・。

と、なんかまとまりがないケド、こんなとこで。

あうーん。


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感動しちゃうSWの解説文 [読書]

私もモデラーですので、人並みにスターウォーズ(SW)などには興味がある。
でも、実はDVDで全巻所有しているのに、一番新しい、
 ・3
を「買ったのに観ていない」というとても変な人な訳です。
ちなみに、3は公式な数え方で数えた場合です。若きアナキンが活躍するやつ
ですね。

では、何故に観ないのか・・・っていうと、勿論買うくらいですから観ようと思っ
てはいるのですが、「もう、エピソードⅠでお腹いっぱい」だからなのです。
それは、ある解説文書にて、
「スターウォーズのジェダイの真の体現者は、
  ・EP1のクワイ=ガン・ジン
  ・EP6の面々(ルーク)
 といえる。
 彼らは、
  ・EP1 → グンガン人
  ・EP6 → イウォーク
 と共生(共闘)して敵と戦い勝利した。
 EP1でのクワイ=ガン以降、ジェダイは迷走を続けたが、EP6にてジェダイは
 まさに帰還したのだ!」
と書かれていた訳です。
ああ、感動ナリ。
流石に、ものがSWですから、皆さんも上の文書で分かりますよね?
分かんないと残念ですが・・・。

というより、何でブログにワザワザこんな事を、しかも今更書くのかって言うと、
知人と話をした際に、「SWの主人公はだれなのん?」みたいな話になった訳。
飲み屋で。

で、知人は「アナキンとルーク」って答えた訳です。
まあ、普通そう思うんでしょうけど、じゃあ、EP1の主人公は「幼アナキン」なの
か?っていうと、どう考えても違う!っていいたいけど殆どの人はそう答えるん
だよね。
で、私が思うところの真の主人公、クワイ=ガン(リーアム・ニーソン)は、
 「最後にやられちゃうおっさん」
扱いな訳です。
ムッキー。

ちなみに私は「おっさんキャラ」が結構好きで、三国志でも「黄忠」なんかが好
きだったりする。仮面ライダーアギトなら、「アナザーアギト(木野)」が大好きだ。
天空のエスカフローネの「バルガス」は最強だ!
・・・ってそういう次元の話では無くって、ストーリーの筋書き的に、
 1.EP1ではヨーダーを初めとして規律にこだわるジェダイの重鎮ばかり
 2.クワイ=ガンはアナキンを許し、グンガン人との共生を望む
 3.EP6のサブタイトルは、「ジェダイの帰還」
ってこれだけの情報だって、EP1の真の主人公が誰かは分かろうと思うんだ
けどねえ。キャストに最初に出るのも、リーアム・ニーソンだし。
まあ、NHKアニメの「雪の女王」のスタッフロールで、「川澄綾子(ゲルダ)」の
名前が最初に出ないで、たまにしか登場しない、元宝塚女優や中村トオルの
方がメインキャストな位だから、劇中の重要度より役者の知名度で順番を変え
ているってこともあり得るがな!ってまた脱線してすいません。

そもそも、日本でSWが上映された最初の時って、EP6を、
 「ジェダイの復讐」
って訳していたと思うんだよね。
で、そのまんま上映されたんで、当時子供だった私も
 「正義の側が、復讐なんておかしいなぁ」
と思いながら観ていた訳だ。
で、その後、正しく
 「ジェダイの帰還」
って訳された時に、今度は「帰還って何よ?」という印象になったのですね。
最後に、ダースベイダーっていうかアナキンが父としてルークを助けた姿が
「帰還」なの?とか、EP5でルークが修行でヨーダに会いに行っていたけど、
ハン=ソロ達の所に帰ってきたから「帰還?」とか、そんな風に考えていたの
だけど、当然すっきりしなかった。
それが長い年月を経てEP1が上映されたときに、
 真のジェダイマスター → クワイ=ガン
 EP6でのルーク達の「共生」はクワイ=ガン以降没落した真のジェダイの
 姿の「帰還」
という最初の解説を読んだときに、長年の疑問が解けたのと、「おっさんキ
ャラ好き」のダブルパンチで思わず感涙してしまった。
年甲斐もなく・・・。

それにしても、最初の「復讐」って訳したりもそうだし、記憶が間違ってい
なければ、EP1公開時の日本の各種メディアも「幼アナキン」を盛んに
持ち上げるような紹介の仕方ばっかりだったような気がするんだよね。
なんっていうか、しょうがないっていうか・・・
でもそういう認識がメインストリームである以上、日本でのEP1の主人公
は「幼アナキン」ってことなんでしょうね。
ウィキペディアでもそうなってるしねえ。

とほほほ。


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本当に怖い小説は? [読書]

一般的な感覚ですと、
 ・怖い話 = お化けとか呪いとかの話
という事になると思うんです。
ここ数年ですと、「リング」のシリーズとか「呪怨」とかありましたもんね。

で、勿論これらを否定する訳ではないのですが、正直、お化けや呪い、あと残虐な
殺人シーンの描写が怖いっていうのは、ある意味当たり前ですよね。

あ、ちょっと余談ですが、1/14の日記で紹介したエルリックサーガーで、「ひぐらし
のなく頃に」も真っ青(というか同じか?)な拷問シーンがあるんですよね。生きた
人を関節毎に・・・(以下自粛)。学生時代その部分を読んでて、別に恐怖小説で
はないのですが、とても怖かったです。
後、中国の歴史に出てくる「人豚」とか拷問系の描写は怖いなあとか、でもそれは
描写が怖い&現実に自分がされたら怖いって事で、話が怖いのとはちょっと違うと
思うんです。

で、私が本当に怖いと思う小説は何か?っていうと、
「ネバーエンディングストーリー」
の本が実在したら怖い!っていう感じなんです。
つまり、「読んでいたら、小説の世界に引きずり込まれて、抜け出せなくなる」って
いう本ですね。
まあ、ネバーエンディングストーリーは、心温まる作品なんでいいんですが、そうじ
ゃなかったらどうだろうか?ということですね。

非常に意味深な投げかけ・・・とブログに書く時点で私には既にその本が在る訳な
んですが・・・それが、
「夢野久作」の「ドグラマグラ」
って言う本な訳です。

この本、実は結構簡単に入手できまして、先日紹介したクトゥルー関係やエターナ
ルチャンピオンシリーズなどより遙かに簡単に購入できます。
だって、角川文庫からでてるんだも~ん。上下二冊で完結です。
ただ、書店の店員さんが「若い女性」や「素敵な殿方」の場合、購入しづらいでしょう
ねえ。
表紙が女性の裸なんですが、エッチなものではなく、とにかく不気味なんです。
変な趣味の本かと思われないか不安になってしまいます。まあ、ある意味変な本な
のですが。

話の内容に関しては、ネタバレになっても問題ないような小説なんで、途中まで書
いてしまいますが、大体こんな感じです。
 ・主人公が目を覚ますと、病院にいて記憶を失っていた
 ・隣の部屋から女性の声がして、自分に語りかけている
 ・その後、病院は大学付属の「精神病院」ということが分かり、自分の名前が
  「呉一郎」という話を大学の先生から聞く
  そして、隣の部屋の女性は自分の恋人「モヨ子」とも
 ・その大学の先生は、主人公の身近な所で殺人が行われたという
 ・同時に、大学の精神科医の敏腕教授が消息を絶っている
・・・と大まかにはこんな感じですが、この話だけですと、精神病院が出てくるだけで、
普通の推理小説みたいに感じられると思うんですが、とにかく文書のトリックがそこか
しこにあって、アタマが混乱するのです。
さながら、小説を読んでいる自分が、主人公の「呉一郎」であるかのような妙な錯覚
を植え付けられてしまうというか・・・。
効果的に「劇中劇」や「新聞記事」の文書が出てきて、現実との区分けが付かなくな
るような工夫がなされているのです。

また、恐ろしいのが作品中で、
 ・「記憶は遺伝する」
 ・「脳は物事を考えるところではない。
   所詮、他の細胞が感じた事を媒介するだけの器官に過ぎない」
という論文や主張文みたいなのが出てくるのですが、この平成のご時世であっても、
しっかり小説を読んでいると、本当にそんな気がしてきてしまう事です。

とにかく、作品自体が万華鏡のような感じで、何が何だか分からないうちに、
 ・自分が本当に生きて現実に存在しているのか?
 ・私の脳は本当に物事を考えて記憶しているのだろうか?
なんってバカなことを本気で考えてしまい、しばらくちょっとおかしくなってしまうんです
ね。
私が「ドグラマグラ」を読んだときは、丁度、大学生の夏休みというお気楽な時だったの
で良かったのですが、2~3日位、自分の指先をみて、
「確かに、指の先の細胞が物に触れたのを、神経が感じて脳に伝えているんだから、
 エライのは指先の細胞の方かもしれないな、エヘヘ」
みたいな感じだったのを覚えています。
ですんで、もしこのブログを読んでいる方がいて、ドグラマグラを読んでみようと思った
としても、まとまった休みが取れる時の方が良いと思います。
まあ、誰もがそうなるって訳ではないと思いますが。
念のため・・・ってことで。

ちなみに、上下二巻ですから結構なボリュームなのですが、呉一郎の先祖の「中国
の画家」の話が出てくる・・・ってクダリ辺りからは、とにかく話に引きづり込まれてし
まいますので、時間を気にせず徹夜で読み続けた覚えがあります。
コワイです。

ちなみに「夢野久作」さんは、江戸川乱歩さんとかが活躍された時代の作家さんとい
う事で、「ドグラマグラ」も「探偵小説」にカテゴライズされているようです。
でも、実際に読んでいる限り、そんな小説ではないと思うんですけどねぇ。
夢野久作さん自体は、実は九州の政界の黒幕の子孫との事で、新聞記者や僧侶な
ど、様々な活躍をされたとのことですが、政界の黒幕の子供が「脳は考える所にあら
ず」と言っているのは、非常に興味深い発言と思ってしまいます。

あ、あと角川文庫からは「少女地獄」っていう文庫本も出てまして、この「なんでもな
い」っていう冒頭の話も結構面白いです。
こちらは、変な世界にイッテしまう話ではないので、安心して独特の濃ゆい雰囲気を
味わえると思いますよ。
ちなみに全集もあるのですが、文庫本になっているものの方が読みやすい(全集は
昔の言葉遣いのままだったりしますので)と思います。

最近のアニメ・ゲームですと、「.hack」とか「ゼーガペイン」なんかは、やりようによって
は、現実と虚構の区分けを感じさせなくする恐ろしい話に化けさせる事も出来るのか
もしれませんけど・・・。
それはそれでコワイという事ですな。

いやーん。


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