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「世界征服」は可能か?の感想 [読書]

うーん、眠いです。
いくら寝ても眠いです。
昨日(6/9)の18:00頃に、ものすごい睡魔が襲ってきまして、まさに「ストン」
と眠ってしまいました。その後、何故か 00:30頃に起きて、TVKのアニメは
見ましたが(笑)。あうえう。

と、そんな生活だったのに、何故か読了した以下の本の感想を、今日は記載
致します。

「世界征服」は可能か?

「世界征服」は可能か?

  • 作者: 岡田 斗司夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書


まだ、amazonさんの方で画像がないので、写真を貼っておきますです。

うーん、イロモノ風な表題・・・。
完全自殺マニュアルとか、復讐マニュアルとか、その類の本と思わせますが、
読んでみるとそんな本ではなかったデス。
・・・で、作者の岡田 斗司夫さんなのですが、この名前より、
 ・元ガイナックス社長の「オタキング様」
と言った方が、このブログを読まれる様な方には通りがよいのではないかと
思ったりします。

最初に、この本を皆様にお勧め出来るか?という所ですが、新書で安価ですし
読んで損はないと思ったりします。
ただ、冒頭で書かれているアニメや特撮の知識的な楽しみは後半まで続きま
せんので、純粋にその手のヲタな知識を求めて買うと、チョット損した気分にな
るかもしれません。

内容面ですが、まず帯に書いてある程度ならネタバレでもないと思うので
書きますと、
 ・世界征服の目的
   1.人類の絶滅
   2.お金が欲しい
   3.支配されそうだから逆に支配する
   4.悪を広める
   5.不明
がまず定義されています。
それぞれ、代表的な悪者のアニメや特撮の解説もあって、楽しいです。
詳細は買って読んでみて!

んで、次に自分が世界の支配者となる場合のタイプが示されます。
 ・支配者のタイプ
   1.魔王
   2.独裁者
   3.王様
   4.黒幕
とあります。
ここで、1.4.は何となく分かりますよね。
3.の王様も「深いことを考えず、贅沢三昧」なイメージで分かりやすいと思い
ます。
意外なのが、2.の「独裁者」で、本編では「バビル二世」の「ヨミ」を挙げてい
ます。要は、
 独裁
  → 何でも自分で決定
    → 実は、子分の為になんでもしてやるイイ奴
的な文脈でもあるワケ。
確かに、残酷な決定をすることもあるのでしょうけど、部下を全員殺してし
まうわけもないので、結局
 「組織のために、身を粉にして働くワンマン社長」
のイメージになってしまう・・・というカンジなのですね。

この後、悪の組織の作り方と、その苦労、矛盾が語られてゆくのですが、
ここら辺から、
 「実は、悪の組織なんって作るより、普通の企業の方が手っ取り早い」
的な話が出てきます。
まあ、仮面ライダーの改造人間を作る技術があれば、医療分野のTOP企業
に直ぐにでもなれるでしょうしネ・・・。
そんなカンジで、この本、「世界征服は可能か?」としつつも、アニメや特撮
の悪の組織は無理だったり非効率だったりと、だんだんそちら方面の話に
シフトしてゆくのです。
また、「支配後の組織維持」などの話が出てくると、ホントに悪の組織云々
ではなく、普通に「後継者問題」の話になってきて、どちらかというと、歴史
物の知識のある人が楽しむような文書が続いて行くわけです。

・・・と、この先は実際に買って読んでみてください。

で、ですね、私自身のこの「世界征服は可能か」の本に対する感想ですが、
そもそも購入する前に、以下のことに触れていなければ、駄作と思って買っ
たのです。それは、
 ・真の世界征服は、
   1.思想統制して自国(組織)の文化を強引に広める
   2.特定の社会システムを広める
というものです。
この本では、少々ネタバレになりますが、ちゃんとそこら辺の話にも言及
しているので、私的にはGOODだったと思っていますデス。

でも、岡田さん程の人に意見するのもナンデスが、例に挙げているアニメや
特撮の作品が今の若いヲタさんには、チョット古すぎる気も・・・。
私から見ても古いと思うのでねえ。
もし、私が同じような本を書くのであれば、以下の作品は確実に例に挙げま
す。というか、触れて欲しかったのデス、本書で。
 1.ガンダムSEED D の「デスティニープラン」
 2.R.O.D の大英図書館
辺りですね。
イワユル、価値観を押しつけるタイプですが、考えようによっては、世界に
秩序をもたらす為に、組織が正義の為(と思って)推し進める計画です。
本書の結論も、これに近い話(もっと平和的なものですが)になっているの
で、触れてくれればいいのに~とついつい思ってしまうのです。

ちなみに、私が一番好きな悪の組織or侵略パターンですが、以下の二作
品のどちらかとなりそうです。
 1.宇宙の騎士テッカマンブレードの「ラダム」
  → 地球環境を自分の都合の良いように改造しつつ、人類の身体を
     利用して、自分が寄生するというスンゴイ侵略。
 2.宇宙刑事シャイダーの「フーマ」
  → 地球を美しいまま手に入れる事を第一に考えているので、強大な
     軍事力は最後まで使わず、人類の精神汚染をメインに据えている。
     例の「不思議ソング」ですな。
いや~、シャイダーのフーマってホントに楽しいし、理にかなっているもの。
日本のある家庭が崩壊しているダケの映像なんだけど、世界で同様の事
が起きているって事になっていて、シャイダーが「不思議獣」を退治して
一件落着。精神汚染作戦なので、そんな言い訳も通じるのですな。
考えてみると、その特殊能力を持った不思議獣を皆で守れば作戦は成功
するんだよね・・・。その意味では矛盾しているケド。
でも、余りにリアルな話だと、逆に子供が見てて引いちゃうでしょ?
子供番組として、いい落とし所だと思っていたりしたのです。
神官ポーの、男優さんが男装の麗人を演じているという、あの妙な雰囲気も
GOODですし(笑)。

と、皆様も「世界征服は可能か?」読んでみてくださいね。

あうーん。


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